※11月〜12月は青いレモンになります。
セーフティーフルーツ
代表者:能勢賢太郎
住 所:広島県尾道市瀬戸田町中野586
セーフティーフルーツ公式サイトはこちら
瀬戸内の海と温暖な気候が育てる健康レモン
いまや尾道や広島で 「瀬戸田レモン」として有名になった瀬戸内海のレモン。その中でセーフティーフルーツの能勢健太郎さんは先代の父・敏夫より畑を受け継ぎ化学合成された農薬や肥料、そして除草剤やワックスなどは一切使用せず、「しまなみレモン」を始めとする柑橘類を栽培している。能勢さんは農業にはさまざまな手法があり、それぞれに利点と欠点があり、これが絶対だと確立されたものはない。ただ、父から受け継いだ土地と哲学と自身の考え、また自然から教えられることを加えながら、安全でおいしく身体に良い柑橘ができるよう心がけている。2018年には豪雨に見舞われ、レモンの木の半数近くに被害がでた。その後、畑の整備や開墾して圃場を広げ、さらにパワーアップを図っている。
◉自分の子どもに食べさせたいと思える栽培方法を実施している
◉安心して皮まで食べられるレモン
◉地域を考え、人に手を差し伸べられる農業を目指している
商品名 | しまなみレモン |
農 薬 | 無化学農薬 |
肥 料 | 無化学肥料 |
認 証 | 特別栽培 |
販 売 | 青レモン:11月、黄色レモン:1月〜5月 |
消費目安 | 冷暗所にて2周間 |
能勢さんのレモンといえば、安心して皮まで使えるレモンとしてパティシエやシェフの間で有名になりつつある。レモンを使ったお菓子やレモンサワーに皮ごとまるごと使うレモン、レモンを仕込んだリキュールを作るためにさまざまなシェフが好んで利用するからだ。いまや「しまなみレモン」は安全で安心できる日本の代表的なレモンとして認知されようとしている。また、今後力を入れたいと話すブラッドオレンジは、子どもたちに知って欲しいと低価格で提供したところ、給食で使われるほどになった。
能勢さんは必ずお客さまと電話で話をする。心が通わないビジネスは好まないし、畑に来て欲しいと話す。瀬戸田(生口島)の環境や自分の農法を知ってもらった上で、商品を購入してもらいたいのだ。
現在、国内に流通しているレモンのほとんどは外国産で、国産レモンは1割に満たない。輸送に時間がかかる外国産レモンが防カビ剤や防腐剤が使われた未成熟の状態で船積みされる一方、国産レモンは完熟した新鮮なものを市場に出せるという大きな強みがあり、食の安全が注目されるにつれ、需要が高まっている。そのなかで、広島県はレモンの栽培面積・生産量ともに日本一を誇り、国産レモンの半数以上を占めている。そして県内でもレモンを最も多く出荷しているのが、尾道市瀬戸田町である。生口島と高根島のふたつの島からなり、レモンやみかん、ネーブル、八朔といった日本屈指の柑橘類の産地として知られている。
父の代から30年以上、防腐剤やワックスはもちろん、農薬や化学肥料、除草剤を使用せずに健康なレモンやみかんの栽培を続けている能勢賢太郎さんは、瀬戸田町で1%もいない有機栽培農家だ。島の約半分が急傾斜のため、作物によく日が当たる地で、見た目よりも皮ごと食べられる安全性と味にこだわり、柑橘作りに励んでいる。
栽培の気候条件が厳しいレモン
瀬戸内が日本一のレモンの産地なのは気候条件が適しているからです。日本で有数の日照時間を誇る温暖な気候で、降水量が少なく、雪もほぼ積もりません。レモンは他の柑橘に比べて寒さに弱く、気温マイナス3度が3時間以上続くと枝の先から枯死していきます。枝にトゲもあるのでキズになりやすく、比較的栽培難度の高い柑橘です。
僕のレモンは、露地の有機栽培のなかではトップクラスのきれいさだといってもらえるんですが、殺虫剤をずっと撒いていないので、生態系のバランスが整っているからだと思います。殺虫剤を撒けば良い虫も悪い虫も殺し、薬に強い虫が生き残り、さらに強い殺虫剤を撒かなければならなくなり、悪循環を招きます。除草剤を撒いた畑には虫がいないから、イノシシは一切入りません。ここはセミの幼虫やミミズなど、いろんな生き物がいる。それらを食べるためにイノシシが土を掘り返し、耕してくれます。柔らかい土は微生物や虫、動物によって作られています。
僕の家は代々の農家ではありません。親父はトラックの運転手で、この島のみかんを運送していました。無農薬や無添加の食材を販売している関西の方から有機栽培の農産物を求められ、親父は大胆なタイプでしたから、自分で取り組むことにしたそうです。放任園なども預かってきたので、生口島と高根島の条件のいい所から悪い所まで散り散りに畑があります。
おいしいかどうかは天候次第
有機・無農薬農産物、無添加食品の配達会社で8年ほど働いていたときに、親父の作ったものをお客さんに届けて喜ばれると、親父のやってることってすごかったんだなと感じるようになりました。普通栽培との違いや添加物の何が悪いのかを勉強すればするほどコンビニ弁当を食べることが減り、たまに食べるとお腹をくだして体調が悪くなる。人間の体は食べたものでできているんだなと改めて感じました。
みかんは個性もあるし、やれることはとことん一生懸命やっているけど、結局は味も天候次第。お客さんと直接話して作り手の思いを理解してもらい、対等に意見を言い合える関係を築き上げたいですね。人と人、農村と都市、生産と消費がちゃんと繋がることがすごく大事だと思います。
お客さんと繋がって柑橘栽培をして、この島で生きていくことが僕の仕事というか、生きがいです。 メールの問い合わせには電話で対応します。最初は嫌がられますが、友達・親友関係になって正直に向き合いたい。産地偽装などの食品の事件は物と金のやり取りで儲けを重視し、生産と消費が遠すぎるほど起こる気がします。1歳の自分の子が触っても食べても大丈夫なものを一生懸命作るだけでいい。電話は効率が悪いけど、楽しいです。
オプションを選択