株式会社ナシカ

　ナシカは企業や団体をサポートする広報PR活動を企画から制作（Web、映像、冊子、広告など）を行なっています。2011年より始まった農林漁業の６次産業化の仕事をきっかけに生産者の取材を重ね、さまざまな地域の生産者と会話させていただく中で、地域や農業の課題を学んできました。その経験を活かし、従来の仕事に加え、持続可能な農業や地域のために何ができるのかを考えるようになりました。
　例えば、有機農業（農薬や化学肥料を使わない）田畑の面積は全国でわずか0.5％に満たない状況が長年続いています。これはイタリアの15％と比較すると極めて低く（2021年農林水産省調べ）、先進国の中では最下位です。梅雨の高温多湿な期間がある地域は病害虫が発生しやすく、有機農業に適しているとは言えません。しかし、その中で創意工夫し、有機栽培等に挑む生産者の技術は高く、海外からも視察に来るほどです。そのことを知った私たちは有機農業に取り組む生産者を多くの方に知っていただきたいと考え、ファームレターを発行しました。2018年、ファームレターは日本の有機農業に貢献するものと評価されグッドデザイン賞を獲得しました。また、日本の素晴らしい生産者の商品を実際に食べてみて欲しいとの思いから、このHONESTFUUDO & DESIGNを始めました。

　また、自然や農産物など素晴らしい環境があるにも関わらず、人口減に悩む地域は少なくありません。その魅力を発信し、地域への興味を持つことで観光やふるさと納税などにつなげることも重要だと考えられています。2023年6月に山形県西川町からの依頼で始まった「農村BASE食堂」は、都市と地域との関係を創造するために、食を通じて町の名前、豊かな食材と食文化、観光資源をPRすることを目的に活動を始めました。現在は赤坂にあるセンチュリオンホテルグランド別館ヴィンテージの１階のレストランで、地域の食材を活かした料理と特産や生産者、観光の情報などをお客さまに提供しています。この「農村BASE食堂」が地域との関係人口増加につながるよう、さまざまな企画を展開していきます。

私たちは本業である、クリエイティブの仕事を地域や生産者とともに多面的に展開し、その価値を多くの方に届けられたらと考えています。