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記事: よしむら農園 ファームレターv0l.12

よしむら農園 ファームレターv0l.12
北陸

よしむら農園 ファームレターv0l.12


美しい自然の循環と共生を願って


田んぼの生き物を守る

 いきものいっぱいの田んぼの中で
 子どもがはしゃぐ田舎のながめ
 ぐるりとつながる自然といっしょに
 人も、お米も、育っています。
 若狭の空気も一緒に食べよう!


 これがよしむら農園のコンセプトで、私の名刺にも印刷しています。田んぼの向こうに山や川が広がり、JR小浜線の1両電車が1時間に1本ほど通るのどかな田園風景はどこか懐かしく、自然を大切に農業を営めることに感謝しています。
 国土の約7割を森林が占め、世界でも有数の緑豊かな日本。その環境に農村は貢献しています。水や空気を浄化する田んぼはダムの役割を果たし、多くの生き物の命を育みます。農薬や化学肥料、除草剤を使わなければ、川や海の生物も守られます。
合鴨農法や有機JAS栽培では、微生物やミミズ、ドジョウ、カエル、鳥など、たくさんの生き物が田んぼに集まり、自然の食物連鎖が行われます。ホタルが住めるこの集落の特性を利用し、多様な生き物や植物が循環と共生のなかで支え合えるような農業をすることに誇りを持っています。
 有機農業はレベルが高いと思われがちですが、最もやりやすい農業ではないかと思います。一番大切なのは太陽です。太陽エネルギーと水と炭酸ガスがあれば、お米はできます。稲と相性の合う生き物の組み合わせを実現できれば、光合成という神秘的な働きを受け、稲がそれに応えてくれます。

田舎の恵みは、みんなの宝物

 田舎の田んぼの恵みは我々農家だけの宝物ではないと考えているからです。 田舎に来ること自体が稲体験学習です。作業だけこだわらず、川にいるドジョウと遊んでも楽しみ経験して欲しいと思います。やんちゃな子もいますが、稲刈りの秋に収穫の喜びを分かち合えば、思い出が心に刻まれます。田植えや稲刈り作業後のお食事タイムでは、野の恵み山の恵み湖の恵みを少しずつ食べてもらえる、田舎の本当の良さを知ってもらえる。学校の先生だけでは伝えることも地元の子どもたちにきちんと伝えていけないのでいけないので、お呼びがかかれば私もできるように努力しています。家内も喜んでやらせて頂きます。野菜を給食の食材に提供しているので、家内が給食センターに野菜の説明をしに行くこともあります。

スローフードで食育の大切さを伝える

 3歳か4歳の乳飲みの時気づかず田んぼの近くで子守をされ、農作業を手伝うというより田んぼで遊んでいました。うか。農協に在りながら平成10年に有機農業を始めました。 「楽しく農業を、田舎を見て遊び、料理し、美味しくいただき、楽しい仲間を増やす」、これが行動指針です。食事は人間にとって最も大切なもの。スローフード食育の大切さを決めて、食卓と生産フィールドを結ぶアクションを起こして決めました。
「身土不二」は人間の体と土地は切り離せない関係にあり、土地でとれた旬のものを食べるのが健康に良いという考え方です。地域の食材や料理方法、地産地消などを学ぶ食育はとても大切です。厚かましくても捨てられない程度に次世代に伝えていくのが私たちの時代の義務だと思います。

有機農業の仲間を増やしたい

 例年、1反当り7〜8俵くらいとれるはずが、1/3ほどしかとれない年もあります。になります。私達は崇拝する人間のできた仲間に少しでも近づきたいという気持ちがあります。
自給自足は大事ですが、一匹狼で仙人のように山に注目して何もかも一人で作る時代ではありません。野で力を発揮すれば大きな総合力になり、安定した社会が生まれると思います。お互いに安らぎと潤いのある農業を目指せるのではないかと期待しています。 身体に良い食べ物と心に良い環境を糧に夫婦で仲良く後の生活を楽しみ、農村の大切さを啓蒙し、将来の子どもたちに残したいと願っています。


絵に託し、子どもたちに届ける「お米の力」

【よしむら農園 吉村春子さん】

「お米の力」を絵に託して子どもたちに届けます。


「福井のごはんを食べて強くしよう!」運動を2016年から展開している福井県。意識調査によると、福井の朝食の7割はごはんだという。 「福井県は食育で頑張っているから、全国学力テストで成績上位常連県なんですよ」と春子さん。朝食に食べた米がブドウ糖になって脳に栄養を補給し、腸を前向きに取り組みます。腹持ちがよく、手軽にエネルギー補給もできる。 そんな米の効能や朝食の大切、春子さんは10枚ほどの紙芝居風のパネルにまとめを、幼稚園や小学生、お母さんの方に説明し、わかりやすいと大好評だ。 田んぼの生き物がお米作りにどう関わるか、稲や生き物を色紙で表現したパネルもあります。農園を食育の場として開放し、相田集落のサロンの運営を手伝いながら、お米の大切さを伝えることが春子さんのライフワークだ。

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